公認会計士・税理士・損害保険仲立人の長谷川賢哉です。島では「けんちゃん」と呼ばれています。
僕は、日本最南端の税理士法人をつくりたいと思っています。
八重山には、税理士法人の支店はあります。ただ、本店が八重山にある税理士法人はありません。
名前は決めてあります。ロゴもできています。ただ、設立はまだできていません。今回は、その途中のことを途中のまま書きます。
2022年に思いついて、いまも名前とロゴだけです
思いついたのは2022年です。名前を考えて、ロゴも作りました。
いまのところ、それだけです。
どこまで進んだのかと聞かれることがありますが、あれから4年、名前とロゴのまま止まっています。
税理士法人は、一人ではつくれません
理由ははっきりしています。税理士法人は、税理士が2名以上いないと設立できません。
僕ひとりでは要件を満たしません。もう1人、税理士が必要です。
ただ、人数を揃えればいいという話ではないと思っています。八重山で何をしようとしているのかに共感してくれる人でなければ、つくったあとが続きません。
共感してくれる方が、いないわけではありません。ただ、一緒にやるとなると、向かう方向だけでなく細かいところまで揃っている必要があります。そこが揃わないまま、止まっている話もあります。
想いが同じでも、それだけでは始まらない。ここが一番の課題です。
いま困っていることは、何もありません
正直に書くと、個人事務所のままで運営上困っていることはありません。
仕事は回っています。離島の顧客もリモートで対応できています。法人にしないと受けられない仕事があって止まっている、という状態でもありません。
急ぐ理由は、自分の側にはないんです。
それでも作りたいのは、受け皿がいるからです
理由は自分の外にあります。
vol.001で書きましたが、僕が八重山に通い始めた頃、この地域の税理士は9名でした。大半がご高齢で、後継ぎがいません。
数年のうちに事業承継が起きます。そのとき、クライアントの行き場がなくなります。
個人事務所は、僕が続けられなくなったら終わります。法人なら残せます。受け皿として残すなら、法人でなければいけない。
ただ、いまのところ「引退するからお願いできないか」という相談は一件も来ていません。構造から考えれば可能性は高いと思っていますが、まだ何も起きていない段階です。
高卒採用の求人を、ハローワークに出しました
採用は考えています。内地から呼ぶのでも、リモートで全国から集めるのでもなく、島の子を高卒で採用したいと思っています。公認会計士か税理士を目指したい人に来てほしい。
高卒採用は、ハローワークに求人を出さないと高校に話をしに行けません。だから求人を出しました。ここだけは、すでに動かしてあります。
ただ、いまのところ「資格を取りたい」と言ってきた人はいません。
当然かもしれません。島にいると、その資格がどういうもので、どんな仕事で、どういう働き方ができるのかを知る機会がありません。知らないものは目指せません。
求人を出したのは、採りたいからというより、まず高校に話をしに行けるようにするためです。
僕がいなくても回る形にしたいのは、いつか続けられなくなるからです
僕もいつか、仕事が続けられなくなる時が必ず来ます。
自分が中心であり続ける形にしていると、そこで終わります。島の事業者は、また行き場を失います。
島の子が資格を取って、ここで腕を磨いて、いつか代表を継ぐ。その形にしたいと思っています。
僕がやりたいのは、沖縄の所得水準を上げることです。そのために島の外から誰かを連れてくるのではなく、島の中から稼げる人が出てくる形にしたい。税理士法人は、そのための入れ物のつもりです。
石垣島にいながら、10都府県の仕事をしています
いま、国内10都府県のお客様に対応しています。
なぜ石垣島の会計士に頼むのか。理由を直接聞いたことはありません。
ただ、打ち合わせのために経費で石垣島に来られる、というのはあると思います。身も蓋もない話ですが、たぶん本当です。
vol.003で、選ばれる理由は「相談しやすさ」と「場所」だと書きました。その場所の、もう一つの使われ方です。
これは「僕の場合」です
ここまで書いたとおり、設立はまだできていません。あるのは名前とロゴと、4年分の構想と、ハローワークに出した求人だけです。
一緒にやる税理士は決まっていません。承継の相談も来ていません。資格を取りたいという島の子も、まだ現れていません。
そのうちの一つでも動けば、たぶん一気に進みます。求人を出して待っているのは、そのためです。
渡せるのは、4年経ってもまだ設立できていない、という事実だけです。