公認会計士・税理士・損害保険仲立人の長谷川賢哉です。島では「けんちゃん」と呼ばれています。

僕は竹富町商工会に所属しています。竹富町は9つの有人島からなる町で、役場は石垣島にありますが、町そのものは周りの島々でできています。

顧客がいるのは黒島、西表島、小浜島の3島です。今回は、その島々にどう通っているかを書きます。

2ヶ月に1回しか行きません

離島に顧客がいると言うと、毎週のように船に乗っていると思われます。実際は2ヶ月に1回くらいです。

足りているのは、普段の仕事がリモートで回っているからです。会計はクラウド、質問はLINE、必要ならZOOMをつなぎます。

記帳代行は原則として受けていません。例外的に受けているお客様の資料だけは郵送です。ただ、僕のお客様には脱現金・脱手書きを進めてもらっているので、その形も減ってきています。

船に乗らないと仕事にならない、という状態にはしていません。だから船に乗る日は、行かないとできないことをしに行きます。

船は15分から90分です

石垣島の離島ターミナルから、片道の所要時間です。

  • 竹富島:15分
  • 黒島:30分
  • 小浜島:30分
  • 西表島:50分
  • 鳩間島:50分
  • 波照間島:60〜90分

運賃は島によって違いますが、片道1,000円から5,000円の幅に収まります。

同じ町なのに、15分の島と90分の島があります。波照間島行きは欠航も多く、運航する日でも物凄く揺れることがあります。僕は船酔いをしたことがないので平気ですが、苦手な方にはつらいと思います。

西表島には上原港行きと大原港行きの2つの航路があって、上原港行きは欠航率が高いです。欠航のときは大原港行きに乗って、そこから陸路で上原方面へ向かいます。1時間ほど余計にかかります。

船が止まって帰れなくなった経験は、まだありません。帰れなくなるのではなく、時間が伸びる。いまのところ、ままならなさはこの形で出ています。

島に着いてからはレンタカーかレンタル原付、あるいはレンタサイクルです。竹富島はまだ可能ですが、基本的に歩きは無謀です。そこそこ広く、暑いうえに、アップダウンが激しいです。自転車を借りるなら電動をおすすめします。

波照間島は自転車でも無く、原付以上をオススメします。

島に着いた時点で目的地に着いた気になりますが、そこからが移動です。

西表島に行った日のことを、そのまま書きます

直近の西表島出張です。

11時の上原港行きに乗りました。島に着いてレンタカーを借り、西部へ向かいます。午後からお客様の事務所で打ち合わせと作業。夜は島の友人と飲みました。

一泊して、翌朝は農家さんの農場を視察させてもらいました。そのあと、またお客様の事務所で打ち合わせです。

午後は西表島を観光して、夕方の便で石垣島に戻りました。

1泊2日で、打ち合わせが2回、農場の視察が1回、飲みが1回、観光が半日。仕事だけを詰め込んだ移動にはなっていません。

島の事業者の事務所は、場所がさまざまです。自宅の一室のこともあれば、倉庫のこともあり、牛舎の脇のこともあります。

帰りの船の時間は、切り上げる理由になります

石垣島での対面は1日3件までにしています。ゆんたくが長くなって、予定どおりに終わらないからです。

離島でも話は長くなります。ただ、離島には帰りの船があります。

そろそろ船の時間なので、と言えば切り上げられます。こちらの都合ではなく、時刻表の都合だからです。それなら仕方ないと、お互いに納得できます。

石垣島にはこれがありません。切り上げる理由が自分の都合しかないので、結局長くなります。

離島で回れるのは多くて2件です。船の時間と島内の移動を考えると、それ以上は入りません。例外は確定申告の時期で、このときだけは、こちらが島を回るのではなく公民館のような場所に集まっていただきます。1日で6事業者くらいです。

これは「僕の場合」です

僕が通っているのは3島で、頻度は2ヶ月に1回。船が止まって帰れなくなった経験もまだありません。

リモートで回せているのは、僕のお客様がクラウド会計に移ってくださったからです。手書きと現金のままなら、この頻度では務まりません。

もっと頻繁に通っている方や、島に住んで仕事をされている方から見れば、僕の話は外から通っている人間の話です。

渡せるのは、実際にかかった時間と、実際に過ごした1泊2日の中身だけです。

次回は、日本最南端の税理士法人について書きます。なぜ法人にするのか、島にいながら全国や海外と仕事をするというのはどういうことなのか。まだ途中のことを、途中のまま書きます。